渡辺旅館について渡辺旅館について

渡辺旅館の歴史

昭和20年8月終戦。ほっとする間もなく、8月20日に干天の為未曾有の大火となり、宝光社地区60有余棟が全焼しました。この火災で渡辺家でも渡辺一意翁が心血を注いで研究収集した史料及び「大日本地名辞書」や鎌倉時代の「星月夜梅見物語」等、入手困難な書籍、珍宝を焼失しました。
その昔、渡辺家は、他の奥院衆徒と共に「九頭竜権現」を祖と仰ぎ奥院「円明坊」と呼ばれていました。その後、元禄12年徳川幕府の宗教政策により院号を許され、「坊」を「院」と改め、明治に到るまで「佛性院」と称し奥院に勤めていました。
家紋も雪盛笹に根があるものを仲間の4軒と用いていました。明治になり苗字を「渡辺」と改め、奥院より現在の宝光社の地に移り、戸隠神社に奉仕する身となり今日に至っています。
奥社杉並木の随神門をくぐって直ぐのところに、渡辺家が院坊だった頃の屋敷跡の入り口の石垣を今も見ることができます。

基本情報

住所 〒381-4101 長野県長野市戸隠2303
電話番号 026-254-2209
ファックス 026-254-2209
立地状況 高原(標高 千メートル)
駐車場 料金  無料 (普通車10台)
チェックイン
チェックアウト
イン 15:00 ~ / アウト ~10:00

アクセス

自動車ご利用の場合

  • 上信越道 信濃町ICから戸隠まで約30分。
    R36経由、約17km。大型車可。
  • 上信越道 須坂長野東ICから戸隠まで
    約65分。
    浅川ループライン経由、約34km。
    大型車可。
  • 上信越道 長野ICから戸隠まで約60分。
    バードライン七曲り経由約30km。
    大型車不可。

電車ご利用の場合

  • JR北陸(長野)新幹線 長野駅下車
    駅前戸隠行バス乗場から乗車、約50分。
    宝光社入口下車、徒歩2~3分。
※送迎(要相談)
※無料駐車場あり(普通車10台)

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宝光社戸隠について宝光社戸隠について

宝光社について

宝光社の石段を上っていく。両側の杉の大木から雪しずれが絶え間ない。その杉の中で、「イイヨ、イイヨイ」とけたたましいヒヨドリの声や、ヒガラの地鳴がする― 百四十段がある急こう配の石段を上りながらふと上を見ると、春日造りの社殿の妻入の屋根と向拝(ごはい)の唐破風(からはふ)とが石段の上にちゃんと載っている。唐破風の軒先の鳳凰やその奥の桁上(けたうえ)の竜や鴨の彫刻が息の切れる辛い坂の上に見えているのはちゃんと計算された美観だろう― 

(宇都宮貞子「野山の12カ月」より)


うがい鉢の上の桂の芽吹き、黄葉の頃の甘いなつかしい匂い、小葉の楓の紅葉も石段を上る楽しみの一つである。石段の幅の狭いのには、戸隠の往時が偲ばれます。途中女坂も整備されているので、石段が無理の方はこの径を利用されると良いと思います。神道は中社迄約30分くらいの林の小径です。

長い階段を登ると、そこは日常から離れた神聖な場所

茂る杉の古木。その中を二百段あまりの石段を登ると、長い歴史を感じる荘厳な社殿があります。創建は、第六十二代村上天皇天歴三年(949年)。戸隠神社本社の相殿として奉祀されていましたが、第七十代冷泉天皇康平元年(1058年)、奥社より一里半の現在地に分祀奉斎されました。
宝光社鳥居

祭神 天表春命(あめのうわはるのみこと)

祭神である天表春命は、中社祭神の御子神様です。開拓学問技芸裁縫の神・安産の神・婦女子の神・子供の神として御神徳があります。
宝光社外観

宝光社へ戸隠へ

 長野市街より善光寺を抜け、山がかりの「バードライン」を約30分。途中、飯綱の「大座法師池」を過ぎ、登りきった地に戸隠高原があります。戸隠連峰が目前にぱっと現れます。戸隠のはじまりです。標高千メートル。宝光社は戸隠高原の入口にあります。一段高いところに宝光社の社があり、社家やそば店や農家が100件程度ある集落です。高原の空気と水で、畑の野菜も一味違います。田んぼもここ迄です。変化に富んだ戸隠の春・夏・秋・冬の野山を楽しんでください。

宝光社へのアクセス

川中島バス停「宝光社宮前」下車徒歩2分で宝光社に着きます。
麓からバードラインを登っていくと最初に出会う社殿が宝光社です。
宝光社の龍

戸隠へのアクセス

戸隠へは、信濃町・黒姫方面から、または白馬より鬼里を経由して、または長野よりバードライン及び県道を利用するなどのアクセス方法がございます。
バスご利用の場合は、長野駅前より川中島バスにて約50分、バス停「宝光社入口」下車徒歩2〜3分。
戸隠の景色

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ご宿泊のご案内ご宿泊のご案内

お部屋のご案内


ゆっくりと、くつろぎの和室

渡辺旅館には5室の和室がございます。昔ながらの和室には家庭的で温かい雰囲気がただよいます。
ゆっくりと、おくつろぎいただける空間です。
また、部屋からは飯綱山や北アルプスが望めます。
お部屋の様子

ご宿泊プランのご案内

お一人様 9,500円~

1泊2食付きおもてなしプラン

戸隠の自然を満喫してください。
宝光社を起点にいろいろな散策が楽しめます。
鏡池、植物園や五社参りなど。
また山里のたんぼや畑を散策したり山菜取りもできます。
夜は地元の旬の食材に海の幸を使った料理、手打ちそばでゆっくりおくつろぎ下さい。国産そば粉で打った手打ちそばはおいしいと好評です。
食材や調味料は厳選されたものを使用しています。

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お料理の一例

<お料理の一例>

こだわり御膳プラン

戸隠ならではのおいしい食材たっぷり。旬の野菜・山菜の数々。国産そば粉で打った手打ちそばはおいしいと好評です。
調味料にもこだわった安全でおいしいお料理をお作りしお越しをお待ちしております。
とりまわし料理のサービスもございます。

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お料理の一例

<お料理の一例>

一人旅ゆったりプラン

この季節、戸隠を訪れてみませんか?朝夕の散歩で心身のリフレッシュを。
食事は個室でゆったりと。旬の食材(山菜・高原野菜など)を生かしたおいしい料理です。国産そば粉で打った手打ちそばはおいしいと好評です。
調味料にもこだわった安心で安全なお食事をどうぞ。

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採れたての豆やぎんなん

<採れたての豆やぎんなん>

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アメニティ一覧

ハンド
タオル
ボディ
ソープ
ドライヤー × 温水洗浄
トイレ
歯ブラシ
歯磨き粉
石けん × 羽毛布団 × くし
ブラシ
バスタオル 浴衣 × 髭剃り
シャンプー × パジャマ × シャワー
キャップ
リンス × バスローブ × 綿棒

お風呂のご案内


戸隠の素晴らしい水質を楽しむ

戸隠は温泉ではありませんが、水質が良いのでとても良く温まり、また湯上りの肌もしっとりとして気持ちが良いと好評です。お風呂は大浴場が一つ、小浴場が1つございます。
なお、裏街道にある湧水も水質が良く、身体に良好の成分が含まれているそうです。
お風呂の様子

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こだわりの素材と料理こだわりの素材と料理

大自然の恵み季節の山菜・野菜を食べる

夕食の一例

<夕食の一例>

朝食の一例

<朝食の一例>

春の山菜・野菜

こごみ、ふきのとう、わらび、根曲がり竹、
たらのめ、こしあぶら など
春の山菜・野菜

ふきのとう

十二月から翌年の三月末迄雪の中で暮らす人々ならではのふきのとう。
お客様からよくふきのとうの酢の物がおいしかったですがどうやって作るのですかと聞かれますが、戸隠の雪の深さがおいしいもとです。私共ではふきのとうを食べたいというお客様のために採ったふきのとうを下ごしらえし、茹でて水にさらし水切りしたものを小分けにして冷凍しておき必要な時に解凍し酢の物にします。味はちょっと甘めにします。夏でも味が落ちず香りが楽しめます。
ふきのとう

こしゃく

雪が解けると先ずふきのとうその次にあさつき、こしゃくが芽を出します。葉っぱは人参に似ており、根は朝鮮人参の様。根をホワイトリカーに入れます。葉を摘んでてんぷらに、パリッと揚がって美味です。茹でて水にさらし2,3cmに切り醤油とゴマ油で味付。シンプルな味付が個性の強いこしゃくには合う様な気がします。マヨネーズ合、ゴマ合もやってみましたが。初夏にはレース様の白い花が咲きます。これを酢のものにしたりします。夏一旦枯れて十一月位から又若葉の様に出てきます。雪の下になる迄もう一度楽しめる重宝な有り難い野草です。
こしゃく

そばな

にりんそうの事を戸隠ではそばなといいます。
「にりんそうは花の原点ですね。あのきれいな花の咲く草を食べるのですねー。うーん食べてもおいしかったです。」三十年前のお客様との会話ですが、そばなを見ると思い出します。五月連休の頃畑に青物は少ないです。義母そばなを好んでお客様に使っていました。茹でておひたし、味噌汁の具にもいいものです。すべらかでちょっと青くさい味がします。
これも何十年か前のはなしですが珍しく飯綱方面に行ってそばなを採ってきました。お泊りのお客様にお出ししまー、 勝手で盛り付けの残りのそばなを見て主人がは何か感ずるものがあった様です。あれはそばなではない、お客様のお膳につけたものを間一髪お客様の口に入る前に下げ、事無きをえました。とりかぶとでした。そばなより太くしっかりしていたのだそうです。
そばな

夏の山菜・野菜

じゃがいも、ささぎ、かぼちゃ、トマト、
なす、きゅうり、ズッキーニ など
夏の山菜・野菜

秋の山菜・野菜

とうもろこし、ヤマグリ、あけび、山くるみ、
きのこ、じこぼう、あかんぼ(くり茸)、
しめじ、じなめこ、山ぶどう など

山の木の実
山栗
九月も末位になると栗が落ち始めます。風が吹いたあとや早朝に拾います。日中は山の小動物が拾ってしまったあとで、虫喰いや小さいのしか残っていないのです。豊作のあと2、3年不作となります。栗御飯は栗をむいて下味をつけずにそのままお米に炊き込む、里の栗とは異なるおいしさです。 小さくてむくのが面倒ですがたくさんとれたときに保存しておきます。 長芋蒸しの銀あんかけという料理に山栗を3、4個入れると味が一段上がるような気がします。 以前木箱に砂を入れその中に栗を入れ保存しておきました。春になって開けてみたら空っぽでした。ねずみにみんな食べられてしまいました。木箱をガリガリやってありました。
秋の山菜・野菜
鬼胡桃
戸隠のくるみは鬼くるみ、姫くるみ、かしぐるみは育ちません。十月中半頃からポツポツ落ちだします。二十日間位でしょうか毎朝それを拾っておき、処理し、からからになる迄干します。胡桃を食べられる様処理するのが又面倒。W字型の鉄板の上に胡桃を置き、かなずちで割り実をすくい出しからを丁寧に取り除く、一つでも入っていると口にあたり味が台無しになってしまいます。 お客様にお出しする手作りケーキにこの胡桃を使います。素人の作るケーキですが胡桃のおかげで皆様によろこんでいただいております。 白和えにも胡桃を使いますが、こくが出てあじわい深いものがあります。胡桃のおはぎ、これまた美味です。青胡桃のピクルスは去年失敗したので今年はうまく作りたいものです。
胡桃のおはぎ

冬の山菜・野菜

大根、野沢菜、白菜、銀杏、あずき、
豆類(花豆・白インゲン) など
冬の山菜・野菜

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こだわりのそばこだわりのそば

渡辺旅館こだわりのそば


水が旨いはそばが旨い。代々受け継がれた手打ちそばの味。

水質が良い戸隠では、戸隠においでいただいた皆々様のごちそうとして、家々では手打ちそばをふるまいます。代々受け継がれた手打ちそばをご堪能ください。
戸隠の綺麗な水

夏の山菜・野菜

ざるそば
¥800
旬菜ざるそば
¥1,500
そば会席 ゆきな
¥2,000
そば会席 かすみ
¥3,500

※全て要予約となります。お問い合わせください。


畳の部屋でゆっくりとおくつろぎください。庭の眺めや鳥の囀りもご馳走の一つです。
そば会席の名前は、先代・先々代の女将の名前よりつけました。おいしいそばを打ち、先々代は献上そばをまかされたそうです。

お申し込み・お問い合わせはこちら

手打ちそば

 

蕎麦
先頃お泊りのお客様に「女将の私が打った蕎麦です」と言ってお出ししましたら「えー女の人が蕎麦を打つのですか?蕎麦は男の人が打つものだと思っていました。」明治の頃より宿坊にお泊りいただく戸隠講社の方、又観光のお客様には手打蕎麦をお出ししております。嫁いだ頃近所のおばさんにたのんだり義母が打っておりました。嫁いでしばらくした頃義母が「蕎麦は人に頼んで打ってもらっても良いけれど、自分で打てると重宝なもんだになっちょでもいいからやってみない」と言われ義母に習いました。

蕎麦だんご
蕎麦を多目につくっておき、余った蕎麦をもう一度よくこね小さく丸めて素揚げする。外側がカリカリになる迄良く揚げる。揚げただんごにきび砂糖を振り醤油をじゅっとまわして出来上がり。

蕎麦せんべい
そばだんごと同様に良くこねだんごに丸め、それを手でつぶし平らにする。厚手のフライパンに油を少し多目にしき両面をこんがりと焼き、葱味噌を乗せて出来上がり。 上二種とも水切りを充分にすること。
食事

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戸隠の花と歳時記戸隠の花と歳時記


当旅館女将は、俳句結社「鷹」の創始者 藤田湘子に師事。戸隠の自然・暮らし等を詠んだ句の一部をご紹介します。
歳時記

戸隠の草木

戸隠をこよなく愛し、又しばしば探訪された宇都宮貞子氏のエッセーの一部、特に戸隠の植物に関する箇所を紹介していきたいと思います。
先生の70代~80代の頃、主に北信地方のあちらこちらをご一緒し、植物の名前を教えていただいたり、お茶を飲んだり懐かしい思い出です。
会のリーダーの方が「先生今度は何処に行きましょうか?」と尋ね、適当な場所が思い当たらないときに「戸隠に行きましょう?」と言うと「ええ、いいですね。」とにこにことうれしそうに賛同してくださったということです。
会の戸隠探訪の際、我が家で一休みし、お茶受けのささぎのごまよごしやかぼちゃの煮物や夕顔のおさしみなどを食べながら、食べ物の話が拡がって、先生や仲間の方々から珍しいものをいくつも教えていただきました。
しょうじょうばかま(ごまばな)
何の花でも初めに咲く花は清純だ。遠慮がちにつつましい。雪解の冷たい水がじくじく突き上がる原で、あの深い雪を凌いで来た固い葉の袴の上に紫の花の冠がじかに載っている。宝光社の主婦は「五月初めせえば蕨平(わらびだいら)の田のハベはゴマバナで一杯できれえなもんですに」と話した。蕨平は楠川へ向いた、ゆるい南下りの水田地帯である。

(宇都宮貞子「春の草木」より)

しなのき
6月中旬に戸隠の森の小川端を行くと木橋の上一面に花が散っていた。紅い花のよじれたもの、と思ったが近づいてみるとそれはシナの大木の苞片で、紅やオレンジがかったの、クリーム、茶色に古くなったのと様々だった。
見上げると出立ての幼い葉の元についているそれは鮮紅だった。
川辺のミズバショウの長大な葉の間には、まだ傾がった花や転んだ花なども見えクリンソウは五分咲きで川を紅く縁取る。そして川向うの林の中にはポツ、ポツとヤマシャクヤクの白珠が散っており頭上からはアオジの錆びついた歌が降ってきていた―

(宇都宮貞子「科の木帖」より)

とちのき
5月半ばの戸隠の森でトチの芽が開きはじめていた。茶褐色の外苞は下に垂れ、粘る紅い内苞はその3倍もの丈に伸びていて、頭からちょっと幼い葉の塊りが覗く。それは白い長い綿毛に包まれ細かな葉脈が浮き立っている。触ると少し粘ってなんと柔らかな。その柔らかなものをそっと拡げ、ピョンと畳まれた内側をみると不思議な朱色をしている。(一つの苞の中に6個の葉、小葉にすると42枚が短い枝をつけて一塊りに丸まっている。中の葉ほど朱が濃い) 「トチの花は立派なもんじゃごわしねか。サランコサランコと稚児の舞に持つ鈴はトチの花を見てこされたそうでやすがない」と。

(宇都宮貞子「春の草木」より)

さわふたぎ
越水ヶ原を6月下旬に歩いた時、サワフタギの雪のような穂花が盛りだったギコギコ曲がった細い緑色の新枝を垂れて蕊のふっさりと長い花をにぎやかにつけていた。10月中半、木々の葉が落ち草や藪も枯れて歩きよく見通しも広くなった森の中で向こうに一面のコバルト色が見えた。実だけがるいるいとしたサワフタギの群だった。近づいて息を呑んだ。灰白色の混み合った枝に飾りつけたその玉の色!あの綿をほかしたようだった白い花がこんな青玉をならすとは・・・。こんなに明るくてあざやかな青がほかにあっただろうか、などと思ったのだった。

(宇都宮貞子「秋の草木」より)

やどりぎ
11月初旬に戸隠へ行った時、シナの大木の枝先が扇形に拡がった処に黄色い花が咲いていると思ってグラスで見ているとホザキノヤドリキの実だった。ほんとに綺麗な黄色だ。少し枝が混んでいると思うだけでどう見てもあれが別の木だとは思えない。ホザキはそこだけで、ほかに普通のヤドリギが幾塊りもあった。その塊は下向きの大皿型も斜めや上へ伸びて太い枝を拡げているものもある。株によって玉の色も卵黄、オレンジ、赤みの強いオレンジと様々だが、中でも珊瑚色のが美しかった。オリーブ色のプロペラ型の葉の間でキラキラと光る。“保与(ほよ)”の秋。と口をついて出た。そのシナの木の背後には表山の藍褐色の岩壁が迫っていた―

(宇都宮貞子「冬の草木」より)

やどりぎ

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